お薬に関してわからないことがあれば、まずは下のよくあるご質問集をご覧ください。
薬局でもらったおくすりを調べる方はくすりのしおりから調べられます。
人によっては、そのような症状を呈するかたがいらっしゃいます。
このようなかたはアスピリンに限らず、他の同種のくすりや食品添加物(例えば、食用黄色4号タートラジン、パラベン類、安息香酸ナトリウム)においても同様の症状を呈する可能性がありますから、手帳につけるなどしておき、医師にかかる時や薬局でくすりを買う時には必ずそのことを伝えるだけでなく、食品を買う際にも成分表示をちゃんと確かめて購入して下さい。
くすりは、もともと色々な作用を併せ持っています。
アスピリンの最も一般的な作用は、解熱作用と鎮痛作用ですが、血を固まりにくくする作用も持っており、このような使われかたもします。
しかし、解熱鎮痛剤として使う場合とは、その服用量や服用期間が異なる場合が多いので、治療中は処方医の指示を良く守って服用して下さい。
また、血が固まりにくくなる作用のために、けがなどの場合、血が止まりにくくなります。抜歯などの処置を受ける時には、アスピリンを服用していることを歯科医師に必ず伝えて下さい。
くすりのなかには、長く飲み続けた後、体がそのくすりに慣れてしまい急に服用を止めると体の調子がかえって悪くなってしまうものがあります。睡眠剤や抗不安剤もこの種のくすりで、服用を急に減量したり、中断しますと、神経が過敏になったり、不眠、不安、幻覚等の重い症状が現れることがあります。長期間服用した後に、くすりを中止する際には必ず処方医の指導を受けて下さい。
何時頃にお飲みになられましたか。
寝つけないからといって、あまり遅く飲むと、くすりの効果が朝まで残り、そのようなことが起こる可能性があります。くすりは服用後、一般に30分後ぐらいから効果が現れ始め、1時間後ぐらいから強くなりますので、寝ようと思う30分ぐらい前に飲んで下さい。それでも記憶がなくなるようなことが続くようでしたら、処方医にその旨を伝えて、対応を相談してみて下さい。お酒といっしょに飲んではいけません。お酒と一緒に飲むと健忘が起こりやすくなります。
ACE阻害剤は、誰もが良い血圧降下剤と認めていますが、人によっては副作用として空咳が出ることがあります。
くすりの副作用の可能性が高いと思います。しかし、副作用といっても、服用を止めれば治るものですので、他に咳の出る原因がなければ心配はいりません。つらいようであれば、早目に処方医に相談し、くすりの変更を検討いただくほうが良いと思います。
リン酸コデインには消化管の運動を抑制する作用がありますので、程度に差はあるものの、便秘が現れることがあります。あまりひどくなければ、そのくすりが本来持っている作用による副作用ですので、特に心配する必要はありません。
もし、ひどいようでしたら、処方医にその旨を伝えて投与量の変更や場合によっては下剤の投与等について、相談してみて下さい。
味覚障害を起こすかたの20から30%が、服用したくすりによる可能性があって、色々なくすりで味覚障害を起こすことが分かっています。可能性はあると思います。花粉症の治療に用いられるくすりのなかには、非常に数が少ないのですが、抗ヒスタミン剤のマレイン酸クロルフェニラミンと塩酸プロメタジン等が味覚障害を起こしたとの報告があります。 また、副腎皮質ホルモン剤でも起こる可能性はあると考えられています。
しかし、くすり以外にも、血清中の亜鉛の低下、感冒、鉄欠乏性貧血・糖尿病・肝不全・腎不全などの全身疾患や、舌炎・唾液分泌減少症などの口腔内疾患によっても味覚障害が起こることがありますので、確かなことは申し上げられません。処方医に相談してみて下さい。
多少の時間のずれは気にしなくても構いません。食事をしなくても、回数として3回はくすりを服用して下さい。
また、飲み忘れた時には、気がついた時に飲んで下さい。なかには、胃に負担を与えるものもありますので、おやつ程度のものをつまんでから飲むのが良いと思います。回数合わせで、一時に2回分を飲むことは絶対しないで下さい。次の服用まで最低4時間はあけて下さい。
下剤は、作用の強さによって峻下剤と緩下剤に分けられます。一般用医薬品(OTC)では、主に作用の穏やかな後者が用いられます。
また、作用の仕方によって、次のように大別されます。
下剤には、長期間連用すると、習慣性が生じたり、腸管粘膜に炎症を起こしたり、下痢が持続したり、小腸の消化吸収を妨げたり、高マグネシウム血症の生じたりといった副作用を生じる成分を含むものがあります。また、婦人の場合、月経時の経血量を増す可能性のあるものもあります。便秘が長期間改善されない時は、これらの副作用が心配ですし、何か他の障害の可能性も疑われます。他に常用しているくすりがあるならば、そのくすりの副作用であるかもしれません。今常用しているくすりについて、薬剤師に相談して下さい。そして、くすりだけに頼らず、食事や生活習慣にも気を使って、排便を習慣づける努力をして下さい。
ドリンク剤には過剰症を起こす可能性のあるビタミンAやビタミンDは含有されていませんので、一般には心配ないと考えられます。
しかし、真偽のほどは確かではありませんが、ビタミンB1誘導体の中には有害なものがあると主張するかたもいらっしゃいます。また、ドリンク剤にはカルシウムを含有するものがよくあり、カルシウムのとり過ぎによる尿路結石ができることもあります。その他に生薬成分、グルクロン酸、タウリン、糖分など色々な成分が含まれることもあり、余分にとると副作用が出ないとはいえません。特に、食事制限している糖尿病のかたはご注意下さい。
なかには80キロカロリー以上のエネルギーを含有するものもあります。それに、ビタミンB群やビタミンCは飲んでも一定量以上は体に蓄えることができませんので、すべて尿中に排泄することになり、むだになります。通常は食事で補給するのが基本です。特に疲れた時などに、時々利用する程度にしたほうが良いと思います。
顔面への使用は治療目的で使う場合でも10日間程度を目安とするといわれています。ステロイドホルモンの連用による典型的な副作用の可能性が高いと思います。症状が重くなると、治りにくく、治るまでに1、2年かかることもあります。すぐに皮膚科医の診療を受けて下さい。医師は恐らく使用を中止させると思いますが、中止すると数日後から顔が赤くむくみ、しゃく熱感を感じ、2、3週間をピークに症状がさらに悪化したかのようになります。でも、それはくすりの使い過ぎの反動ですので、慌てないで医師の指示に従って下さい。1カ月くらい経つとかなり改善されると思います。完全に治すためにはかなり時間が必要ですが、後は気長に治療して下さい。
ヒトでの因果関係は明らかにされていませんが、動物実験で妊娠中に大量の黄体ホルモンを投与すると女児の男性化が起こるとの報告がありますので、妊娠中の服用は避けたほうが良いと思います。
しかし、くすりを中止後であれば恐らく問題ないと思います。黄体ホルモンを含有するピルでは、一般に万全を期して中止後少なくとも3カ月は妊娠しないようにと指導がなされているようです。
頭痛は、妊婦にありがちな症状の1つですが、時には妊娠中毒など重大な疾患が隠されていることがあり、注意が必要です。自己判断でくすりを飲まずに、産婦人科医に相談するのが良いと思います。
くすりは、本来、体に何らかの作用を持つものですから、奇形を起こすことはなくても、胎盤を通って胎児の血液の中に入ると何らかの影響を及ぼすと考えられます。そこで、母体にどうしても治療が必要な場合には、なるべく安全なくすりを短期間のみ使い胎児への影響を最小限に抑えるようにします。
現在、妊婦に比較的安全な鎮痛剤としては、アセトアミノフェンが使われるようです。もし、間に合わせに使われるのであれば、アセトアミノフェンを成分とする鎮痛剤を飲まれてみては如何でしょうか。
神経内科の医師には妊娠中であることを伝えてありますね。母親が飲んだくすりの中には、胎盤を通して胎児の体内に入るものもありますので、胎児にとって不都合な作用が出る可能性がないわけではありません。しかし、神経不安のくすりが原因となって、奇形を発生する可能性はほとんどないといわれています。たいていは大量に長期間にわたって服用しなければ、問題はないようです。
胎児への影響は、心配ないと思います。カルシウムの妊婦の1日所要量は1グラムといわれています。ところが、いくつかの実態調査によると、妊婦のビタミン類の摂取は十分であったが、カルシウムの摂取については不足しており、所要量の6、7割程度であったということです。どちらかといえば、食事で摂取するほうが好ましいとは思いますが、時にはカルシウム剤での補給も必要でしょう。産婦人科医の指示に従い、お飲み下さい。
毎日何本も飲まなければ大丈夫だと思います。
ビタミンAの過剰摂取は、胎児に悪い影響がありそうだといわれており、ビタミンAのとり過ぎには注意が必要ですが、通常、一般に町で売られているドリンク剤にはビタミンAは入っていませんので、心配ないと思います。しかし、錠剤などのビタミン剤にはビタミンAが含まれるものがありますので、ご注意下さい。飲む必要がないものは飲まないほうが良いと思います。しっかり食事をしていればビタミン栄養不足になることはあまりありません 。
男性が服用したくすりで、胎児に異常をもたらす可能性が指摘されている薬剤としては、乾癬等の治療薬であるエトレチナートと痛風治療薬のコルヒチンがあります。どのようなくすりか分かりませんが、この2つのくすりを飲んでいる場合には、処方医に相談して下さい。
その他のくすりによる影響は、心配ないと思います。
白衣高血圧といって医療機関で測定するとよく10mmHgぐらい高くでることがよくあります。
医師もきっと御存知だと思いますので、その配慮をしてくれていると思います。心配でしたら、ご自宅で測定した血圧をグラフにつけて、診察の際に医師にお見せになると良いと思います。
医師が患者さんごとにカルテを作るのと同じように、薬局でも来局されたかたそれぞれに、体質や今までくすりや食べ物でアレルギーを起こしたことがないか、あるいは、これまでどんなくすりを飲んでいたか等を伺い、その情報を記録しています。これが「薬歴」と呼ばれるもので、くすりを正しく安全にそして効果的に使っていただくためには是非必要な記録です。
薬剤師は、処方せんを受けつけたり大衆薬を販売する時など、この記録を参考にして、例えば別の病院から既に同じようなくすりが処方されていないか、アレルギーを起こすようなくすりは含まれていないか等を確認することができます。もし問題が発見されると、処方医に連絡し処方内容を検討してもらったり、普段あまり気にせず服用している一般用医薬品との飲み合わせもチェックできるなど、薬歴はとても大切な記録です。
薬局へ行くと、薬剤師があれこれとお聞きしますが、くすりを安全に使うための必要な記録となりますので、面倒がらず質問にはつつみ隠さず答えて下さい。 もちろん、お聞きしたことは個人のプライバシーに関わる問題ですから、あなたの了解を得ずにむやみに他人にもらすことはありません。
健康食品は、くすりとは違います。
くすりですと、基準に従い臨床試験を行い、ヒトの病気に対する効果と安全性をきちんと調べてあります。しかし、いわゆる健康食品といわれるものは、民間薬として使われていたものや動物実験で効果があったといわれるものなどを原料とするものが多く、ヒトの病気に対する効果、飲む量や安全性を詳しく調べてありません。単に食品としての基準を満たせば、製造・販売できます。おとうふやコンニャクなどの食品と同じような扱いのものです。したがって、病気の治療を目的に服用することはお勧めできません。効いたという人がよくいますが、多分に心理効果が大きい割合を占めていると思います。
例えば、くすりの効果を調べる時に、乳糖のように治療効果のない成分とくすりの治療効果を比較することがありますが、乳糖のように効果のない成分でも治療効果が現われることがあります。ビフィズス菌を増やし、お腹の調子を整えるオリゴ糖やコレステロールの吸収をしにくくするキトサンなどのように、従来はいわゆる健康食品に分類されていたもので、最近になって食生活において保健の用途が期待できる「特定保健食品」として許可されたものもありますので、全く使う価値がないとはいいませんが、心理効果を期待して飲ませるにしても、有害作用が出ないように飲み過ぎないほうが良いと思います。効果がないようであれば止めて下さい。
赤ちゃんが薬を飲まないときには、少量のアイスクリームに混ぜ込んで与えると以外に簡単に飲んでくれます。試してみて下さい。冷たい舌ざわりが薬の嫌な味を消してくれます。 この他、できるだけ少量の砂糖水やジュースに溶かして与えてもいいと思います。しかし、ミルクに混ぜることは止めましょう。ミルクでいやな経験をしますと、ミルク嫌いになってしまうことがあります。また、アイスクリーム、砂糖水、ジュースに混ぜるとき、あまり多くの量で溶かしますと、飲み残しが出て治療に必要な量を飲ますことができなくなります。ご注意下さい。しかし、このようにだましながら飲ませるのは、聞き分けができないときまでで、聞き分けができるようになれば、だまして飲ますようなことはなるべく避けましょう。できる限り、病気を治すために薬を飲まなければならないことを納得させることが大切です。
本来、男性の乳腺や乳房は女性のように発育しないが、ときに病的に乳輪直下にシコリや女性ほどの脂肪組織の発達はないが乳房の発育がみられたり、痛みを感じることがあります。
このような男性の女性化乳房には、思春期の生理的な変化によるもの(思春期の男児の60%程度に一時的にみられるもので、心配のいらないもの)、男性の更年期に生じるもの、肝障害等による内分泌や代謝異常によるもの、薬によるもの等があります。薬剤によるものは、そのうちのおよそ20から30%程度であろうといわれています。
女性化乳房を引き起こす可能性のある代表的な薬剤としては、女性ホルモン剤、強心剤のジギタリス剤、降圧利尿剤のスピロノラクトン、降圧剤のレセルピン、メチルドパ、ニフェジピン、抗結核薬のイソニアジド、抗潰瘍剤のスルピリドやシメチジン、抗アレルギー剤のオキサトミド、抗けいれん薬のフェニトイン、カルバマゼピン、胃腸運動賦活剤のドンペリドン、メトクロプラミド、抗真菌剤のグリセオフルビン、向精神薬などが知られています。
これらの女性化乳房は軽度であることが多いので、あまり心配いらないことが多いのですが、男性乳癌や他の内分泌系疾患との鑑別を行う必要があります。また、薬剤が原因であれば、女性化乳房を誘発しない替りの薬剤があるかどうかなどを判断する必要があります。早々に処方医にその旨伝えて下さい。たいていの場合、薬剤を中止すると1から3ヵ月で治るようです。
床ずれを作らないようにするには、寝かせきりにしないで、座らせたり、寝ている向きを変えたりすることが大切です。
また、圧迫されていたり、湿っぽかったり、こすれたり、不潔にしていたり、栄養が良くないとできやすいので注意が必要です。
以下に床ずれ予防のための介護のポイントを挙げますので参考にして下さい。
寝たきり老人の介護は「寝返り」という動作が基本となっており、排泄や更衣等毎日の世話もこの動作の活用からスムーズにできるかもしれません。またこの動作を多数取り入れると、床ずれや肺炎、膀胱炎等の予防にも役立ちます。
以下に「寝返り」をさせる時のポイントを挙げますので参考にして下さい。
「食間」とは、食事をとってから約2時間が経過した時期を指します。決して食事中に服用するという意味ではありません。
食事と食事の間のことですので、間違わないようにして下さい。この服用時間は薬の性質に基づき決められますので、定められた時間に飲まないと効果が弱められたり、不都合を生じたりします。
例えば、胃に食物がない時に服用したほうが効果的である漢方薬などでは、この「食間」服用が指示されることがよくありますが、アスピリンのように胃に負担をかける薬を「食間」に服用しますと胃の調子が悪くなるかたもあります。
また、利尿剤は、しばしば朝食後に服用するよう指示されますが、それを就寝前に服用すると、夜中にトイレに何回も起きなければならなってしまいます。服用時間はしっかり守って下さい。
近年の食品化学分野の技術進歩は、目覚しいものがあり、食品や食品成分にある種の保健に効果が期待されるものが見出されてきたことから、1990年に栄養改善法の中に新しい「特定保健用食品」という新しいジャンルが設けられました。
この「特定保健用食品」として認められるためには、医学的に、また栄養学的にその効能・用途が証明されており、次の条件を満たす必要があります。
現在、腸内のビフィズス菌を増やしておなかの調子を整えるオリゴ糖類、コレステロールが体の中に吸収されにくくするキトサン、カルシウムの吸収を助けるカゼインホスホペプチド、食物繊維などを含む78商品(平成8年11月現在)が「特定保健用食品」の表示を許可されています。
たいていの場合は心配はいりませんが、抗アレルギー剤や抗菌剤などで時には副作用の結果として尿の色が変わることもありますので、尿の色調が変わったときには一度お薬を処方した医師か調剤した薬剤師にご確認下さい。